さあいよいよ、手術の日がやってきました。
前の晩は、眠れない人がいると聞いていましたが、私は結構寝ていました。
自分では、特に緊張するでもなくごくフツーの朝を迎えたつもりでしたが・・・
手術の朝はとにかく忙しい
午前7時、看護師さんが来て体温を測ったりメンタルチェックをし、次に特大の浣腸を持って来られました。
手術の前に腸の中を大掃除です。
なるべくすぐにトイレに行かずに3分は我慢してくださいと言われましたが、これがなかなか難しいです。
それでも随分頑張ってがまんし、トイレへ駆け込みましたが・・・
そんな中、病室の他の患者さんは朝ご飯です。
あー今朝は食べられないんだと思いつつ、次は手術用の服に着替えます。
弾性ストッキングと言う特別な靴下を履きました。
手術は午後12時半から開始ということだったので、時間が長いです。
なんか看護師さんがバタバタと入れ替わり立ち代わり来られて大忙し。
手術用の服に着替えて、点滴がはじまります。
怖い?・・・そんな感覚はあまりありませんでした。
体はやっぱり正直?
しかし、起床時に測った体温と血圧は正常だったのに、そのあともう一度測定に来られた時には、
体温37.5℃、血圧も130超えてしまって???
自分でもびっくり!
緊張していたのでしょうか?本当は・・・体は正直ですね。
熱出たら、手術出来ないのではと心配になりつつ、看護師さんも「ん?」て顔されていましたが、
「またもう少しして測ってみましょう」ってことでスルーされました。
それからの2時間くらいは、点滴につながれっぱなしで待つのに長いこと長いこと!
トイレに何度も行ったり、暇でした・・・
というよりこういう待ち時間はどうすごせばいいの?
人生の中で、めったにないシュチュエーションではありますが・・・
ナースステーションに、執刀医の先生がスタンバイされていつのを見ると、「あ、今から手術なんだ」とあらためて実感。
家族が来て、友人からは激励のメールが来て、ありがたいな~とあらためて思いました。
さあ子宮筋腫の手術です!
12時半から手術だったので、朝も食べていないうえ昼食も食べられないなんて・・・などと考えている私は、「何なんだろう?」(胃腸はいたって健康です)と思っているうちに、時間になりました。
さあ、いざ手術室へ!
看護師さんと一緒に、自分で歩いて手術室に行くんです。
よくドラマなどで見る、ストレッチャーに乗せられて、家族とかに「頑張ってね~」って見送られて行くとかではありません・・・
スタスタと数十メートル先の「中央手術室」というところへ行き、ウィーンと扉が開いて初めて手術室を見ました。
中央手術室の中に、いくつかの手術室があり(見た感じ4~5部屋はあったと思います)そのうちの1部屋に案内されるという感じです。
中へ入ると、手術室専任の看護師さんたちがいて、名前と何の手術を受けるか聞かれました。
それでも患者の取り違えがないように、すべてはコンピューター管理です。
手術を受けるわたしのデータが、手術室のコンピューター端末にうまく繋がらずに、15分くらいそのまま待たされることに・・・
まだ寒くはない季節でしたが、手術着1枚で待たされるのもね~
「早くしてくれぃ~!」と思うのは、私だけではないはずです。
やっとコンピューターがつながり、中の手術台にのせられました。
まずは、麻酔科の先生が説明。
私の場合は、開腹手術ですが全身麻酔ではなく、腰から下の局部の麻酔だったため、背中の脊髄のところから管を通して麻酔液が入れられます。
麻酔液が入っていくうちに、腰のあたりからじんわり温かくなっていき、麻酔の先生が足の部分をあちこちつついて、麻酔が効いているかを確認。
鎮静剤も注射されるので、「眠くなるかもしれませんよ」と言われましたが、執刀医の先生が「今から手術開始します」というのと、全然感覚はありませんがおなかが切られていく様子は、はっきり覚えています。
何だか執刀医の先生、結構リラックスしてたみたいで助手の先生と「こないだの患者さんよりはましやな~」とか雑談しながらやってるのも、ちゃんとわかっていましたよ~。
しかしその後、うつうつ眠ってしまったようで、次にハッと気がついた時には「では閉じます~」って、お腹をホチキスのようなものでとめられて、体に残留物がないかどうかレントゲンをとってから手術終了・・・
手術時間は2時間もかからなかったようです。
そのころには、もうすっかり眠気も冷めて、今度はベッドごと運び出されて、待っていた家族や友人に手を振りました。
これから、術後管理のためナースステーションの真ん前の部屋で1晩過ごします。
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