花粉症の人急増中?対策はいつから始めるか? アレルギー科でできること
2018/04/19
すでに国民の25%以上がスギ花粉症といわれる昨今、これから花粉症シーズンが始まると思うと、憂うつな気分になってしまう方も多いのではないでしょうか?
今日は、そんな花粉症についての対策や今話題の舌下療法まで、詳しくご紹介します。
◼︎花粉はいつから飛び始めるの?治療はいつから?
花粉症の主な植物は、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバ、ハンノキなどが有名です。
その中でも、一番の原因植物はスギとヒノキと言われており、スギ花粉は、九州や関東では1月下旬から、関西では2月上旬から飛び始めます。
そうなんです…。もうそろそろ、飛び始めるという訳ですね!
◼︎治療を開始するのはどの位前からが理想?
もっとも効果的とされているのは、花粉が飛び始める2週間くらい前からと言われています。
そのため、1月中旬までには、医師に相談して、あなたの生活スタイルに合った花粉症対策を始めることが重要です。
◼︎花粉症は何科を受診したらいいの?
では、一体何科を受診したらいいのか、そう疑問に思ったことはありませんか?
花粉症を見てもらえるのは、主に「耳鼻咽喉科」「眼科」「内科」「アレルギー科」があります。
鼻が辛い!という場合は「耳鼻咽喉科」、目がかゆい!という場合は「眼科」など、ご自身の症状に合った病院を受診するといいと思いますよ!
◼︎花粉症の市販薬でも大丈夫?
花粉症の症状が軽い方や、病院へ行く時間がなかなか…という方も中にはいらっしゃいますよね。
そういう時は、市販薬でどうにかならないものかと思うものです。
しかし、市販薬はずっと長く飲むのには適していないのが現状です。
例えば、鼻水がひどい!という場合、その症状に効く薬を飲めば数時間は効きますし、目がかゆい!という場合も同じで、その症状に効く目薬をさせば、数時間は効きます。
要は、市販薬は対処療法ということです。
ですので、何ヶ月も続けて飲むのは身体へのダメージも大きいですし、金銭的にも負担になります。
何より、花粉症の症状が軽いからといって放っておくと、だんだんIgE抗体が体中で増加してしまい症状が悪化します。
始めはそれほどでもなかった鼻の症状が徐々にひどくなって、アレルギー体質が進んでしまうのです。
そのため、早めに体質の改善や治療で症状を抑え、重症化しないようにしましょう。
◼︎効果的な対策は?
【マスク】
基本的なことですが、一番の対処法はマスクを着用することです。
ここで重要なのは、鼻までしっかりと覆うこと。
特に晴れた日や風の強い日などは、花粉が飛びやすいので、マスクを忘れずに外出するか、外出自体を控えるようにしましょう。
【保護メガネ】
花粉症対策には保護メガネも有効です。
花粉症の方は、目に花粉が付着すると、とにかく涙が止まらなくなりますよね。
それを放置したままでいると、目を保護するための水分が不足し乾燥の原因に。
するとそこから体内へ花粉が侵入することがありますので、そうならないためにも保護メガネの着用をぜひ利用してみてください。
他にも、手洗いや洗顔、うがいをこまめに行い、花粉を洗い落とすようにしたり、外に干していた洗濯物などは、取り入れる前に花粉を払い落としたり、こまめに室内を掃除して、花粉の少ない環境を整えることが効果的です。
◼︎話題の舌下免疫療法って何?
2014年10月にスギ花粉症の舌下免疫療法治療薬「シダトレン」という名前のスギ花粉を抽出した薬が発売されました。
舌下免疫療法は、次世代の新治療としての期待が高いですが、まだ正確に治療法を理解されているとはいえません。しかし、徐々に注目され、人気を集めています。
方法としては、舌下(舌の裏)にこの液を滴下します。舌下に保持したまま2分間そっとしておき、その後に飲み込みます。
これを最初の2週間で量を増やしていき、3週目からは同じ量の薬を毎日舌下投与します。
1回目の舌下投与は医療機関で行ないますが、以降は毎日自宅で行ないます。
この薬は合成薬ではなく、自然のスギ木の花粉から薬用に成分抽出されています。
そのため、薬害は無いと考えられますが、理論的には舌下直後にアナフィラキシーとよばれる強いアレルギー反応を起こす可能性があります。
つまり、スギ花粉症の患者さんにスギ花粉で治療するわけですから、アレルギー反応が起こる可能性はおおいにあり得ますよね。
ですが、舌下免疫療法の場合、このような反応を副作用と呼ばず、副反応と呼びます。
これまで海外での実績で重篤な副反応はきわめて稀であり、従来の注射による方法よりもかなり安全とされます。
しかし、軽い副反応はありますので、治療時にはよく理解する必要があります。
気になる方は、舌下免疫療法を行っている病院に行かれるといいかもしれませんね!
◼︎まとめ
花粉症の方にとっては、憂うつな季節が到来しますが、花粉が飛び始める前から治療を始めて症状を緩和させることが大切ですね。
少しでも明るい気持ちで日々過ごせるよう、対策はお早めに♬